佐久長聖高校 BO1 関本真桜香 吉川清國 及川明音 向後唯華 廣松燎 橋爪彩愛
赤ちゃんポストは神聖な領域のように語られます。善意の象徴であり、赤ちゃんの命を守る最後の砦であると。しかし、本当にそうでしょうか。結果的には、赤ちゃんは捨てられ、自分で育てないという判断を安易に促し、聖域だからこそ社会は目を向けなくなる悪循環が発生しているのではないでしょうか。
そこで私たちは、『赤ちゃんが捨てられない、真の意味で赤ちゃんポストが必要のない世界にしたい』と考えました。しかしながら、一概に赤ちゃんポストを批判すること会出来ません。奪われてしまったかもしれない赤ちゃんの命を救えているのは事実なのです。そこで、赤ちゃんポストの正の側面と負の側面を赤ちゃんポストにかかわる方々から調査し、最善の解決策は何なのか、よりよい未来を作るにはどうしたらよいかを考えていきたいからです。
・アンケートを使用して情報収集をする
・インターネットや書籍からデータを集計する
・赤ちゃんポストを経営する慈恵病院にお話を聞く
・赤ちゃんポストのパイオニアであるドイツに事例を調べる
・出産や子育てに関する行政の政策・支援を調べる
・集計したデータや情報をもとに考察する
・慈恵病院の赤ちゃんポストの取り組み、現状についての調査
・世界の赤ちゃんポストについての調査
・赤ちゃんポスト、人工妊娠中絶に関する意識調査(アンケート)
・出産や育児にかかわる法整備の調査
・赤ちゃんポストには課題が山積しており、手放しで歓迎できない状況にあること。
・預けられた赤ちゃんは出自を知る権利を失われることになり、人命救助のための施設だが預けられた子供には様々な不利益を生じることもある現状をどうしても改善したい。
・赤ちゃんポストの認知調査をしてみると、どのような施設か知らない人が大半であり、赤ちゃんポストに関する情報の少なさや世間の関心の低さ問題の潜在化へとつながっているように感じとれた。特に、我が国の出産、子育て、緊急避妊薬に関する法整備は遅れており、改善しなければならない点だと実感した。
・赤ちゃんポストに預けられるこどもを減らすことを目標に、高校生の私たちが社会にどのように働きかけられるか考える。
・赤ちゃんポストに関する情報や日本の子育ての現状を発信し、世論の興味関心の向上に努める。